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小学校2年生がここまでできるの?!まちたんけんを通して公園の面白さを発信!

7月の始め、俵口小学校2年生の先生から相談をいただきました。
「生活科の授業で、1学期に地域のお気に入りの場所を調べました。地域の人にもご協力してもらい、情報を教えていただきながら、顔の見える関係をつくりたいです。最後のアウトプットは調べて発表するだけではなく、色んな人に見てもらえるものにしたいと考えています。うちの2年生はすごくクリエイティブなんです。」
そう言って、先生が見せてくれた動画に驚きました。
2年生の1学期に作成したもので、1年生が安心して小学校生活を過ごせるよう学校を紹介する動画だったのですが、構成もセリフも撮影もすごく面白かったんです。
ニュース番組で流れている学校紹介さながらの出来栄えでした。

こんなに力(デジタルを活用できる)と好奇心(新しいことやりたい)と貢献欲(誰かの力になりたい)があるなら、もっともっと外に発信していくべきだと私も強く思いましたし、先生たちも「もっとこの子たちのクリエイティブな発想を伸ばしたい!」とやる気に満ちていました。

そこから先生方と何度も検討を重ね、今回は「にしょロボくんのシステム」を活用して、俵口小学校の地域の魅力発信アプリを作ることにしました。
にしょロボくんのシステムを共同で開発した国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 ユビキタスコンピューティングシステム研究室の松田助教(以下、「松田先生」と記載)にもご連絡をし、今回の取組も快くご協力いただけることになりました。
【※にしょロボくんのシステムとは】

10月、プロジェクトのキックオフ授業

11月 地域の方とまちたんけん
俵口児童公園、喜里が丘第4公園(三角公園)、喜里が丘第2公園(とみや角)を地域の方や生駒市役所のみどり公園課の方と一緒に探検し、情報を集めました。

12月、名前決定!!
「たわらぐちビーンズ」です。
みんなが調べたことが、まめみたいにいっぱいつまっているよという気持ちが込められています。まめの実は、あちこちに落ちて、芽が出て、花がさいて、また実がなります。これからも俵口のすてきなところが、どんどん広がって、色んな人とつながっていくといいなという思いで名付けました。

1月、キャラクターが決定!

児童が書いたキャラクター

すぐに松田先生が名前とキャラクターを反映してくださり、システムが完成!

トップ画面

2月、調べてきたものをクイズにして入力完成!
1学期、2学期とまちたんけんをし、地域の方に取材し、写真を撮り、集めてきた情報を元にクイズを作り、2月に入力していきました。
保護者参観でも発表し、多くの人に見てもらいました。
保護者でも知らないことが多くあり、「すごい!」「面白い!」「難しい!」というリアクションを聞き、児童も喜んでいました。

3月、振り返り会を開催!
システムを作ってくださった松田先生と一緒にオンラインで振り返り会を行いました。

<大変だったことは?>
■入力するのが大変だった。
■クイズを作るのが難しかった。
■砂場を見て、どうやってこれをクイズにしようかなとみんなで考えた。
■ケンカすることもあったけど、自分たちでルールを決めて、仲良くできた。(人が書き込んだものを消さない、など)
<面白かったことは?>
■友だちと一緒にクイズを作るのが楽しかった!
■お家の人に「すごい!」って言ってもらえた。
■パニックになった時もあったけど、先生に聞いたり、色々試したりして、乗り越えた。
<もっと面白くするためのアイデアはある?>
■色んな国の人が見れるようにしたい。(以前、学校に外国にルーツも持つお友達が在籍していたことがあるため)
■ミニゲームのようなものを入れたい。
■地図を入れて、公園への行き方を分かりやすくしたい。
■地図の中にたわらぐちビーンズのキャラクターを入れて、探してもらいたい。
■クイズをしてくれた人が感想コメントを書けるようにしたい。(いいねボタンや難易度なども)
■タブレットに慣れたし、ロイロノートの使い方もわかったので、機能をたくさん使って、動画なども入れたい。
■たわらぐちビーンズのキャラクターに花をつけたり、もっと色々つくりたい。

調べるだけでなく、実際に公園に足を運ぶような仕掛けをしたいという子どもたちの気持ちに松田先生も感心していました。また、子どもたちのアイデアに対してすぐに対応する姿勢を見せてくださいました。
今回も松田先生のお力なしには実現できませんでした。
本当にありがとうございました!

その他、地域の方・生駒市役所みどり公園課にも協力をいただきました。
ありがとうございました!

自分たちの調べたことが、誰かに喜びを与えられること。
自分たちが発信したことで、地域に人が来てくれること。
今回、自分たちの力や影響力を知ったことで、もっともっと誰かのために使いたいと思ってくれたのではないかと思います。
同時に、子どもたちは地域で守られる存在であるだけでなく、地域に良い影響を与え、面白く変えていくことができる心強い人材であると改めて感じました。

公園をテーマに子どもたち目線で深く深く調べています。
クイズの着眼点が非常に面白いです。
ぜひ、みなさんも触って、遊んでみてください!