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内閣府主催「地方創生SDGs官民連携優良事例」に(株)ユニークのキャリア図鑑が選ばれました!

生駒市と株式会社ユニーク(本社:茨城県筑西市辻)が連携して開発したゲストティーチャーマッチングサイト「U-29 キャリア図鑑」が2023年度地方創生SDGs官民連携優良事例に選ばれました!

2023年度は計55件の応募があり、一般部門での優良事例に選出されました。

取組概要

今回受賞した「U-29 キャリア図鑑」は、学校教師がユニークな人生を歩む10〜20代の社会人・起業家などに対して登壇依頼ができるゲストティーチャーマッチングサイトです。

これまで学校教員には、
「ゲストティーチャーを招きたいがゲストとなる社会人とのつながりを広げることが難しい」
「もっと生徒の将来に役立つキャリア教育の機会を作りたい」
「生徒と年齢が近く、イキイキと働く現役社会人の姿や話を生徒に届けたい」

といった課題や想いがあったことから、29歳以下向けのコミュニティメディアを運営する㈱ユニークと連携し、生駒市内の学校で実施を重ねながらマッチングサイトの開発を進めました。

令和5年3月に試験(β)版を公開し、全国の公立小・中学校で、多様なゲストティーチャーと授業の企画ができるようになりました。

今年度もU-29 キャリア図鑑を活用して、オンラインでの職業体験や学校に来てもらって対話する授業を作ってきました。

様々な価値観の大人に触れる機会を経て、児童生徒の視野や世界が広がったことが授業後のアンケートから見て取れました。

この取組を通じて、社会に開かれたキャリア教育の実現につなげ、生徒・学生の主体性を引き出す授業、複雑な情勢を今後生き抜くために必要なチャレンジ精神や想像力を育む機会が創出されることを期待しています。

【開発に関わってくれた生駒市中学校教諭からの感想】

「かつて本校の「キャリア学習」は、地域のいくつかの事業所に依頼をして2~3日の職場体験を行うという形をとっていました。このような現代にあって、20年以上前と同じこのスタイルの「キャリア学習」を続けることには、少なからぬ違和感がありました。このような職場体験学習は「労働体験」にはなり得ても、「キャリア学習」としては必ずしも正鵠を射たものではないのでは、という思いが払拭できないでいました。

そんな折、新型コロナウイルス感染症による様々な制約が始まり、従来型の職場体験学習は不可能となりました。そんな中で思いがけず出会ったのが「ユニークドットコム」というサイトです。それは、文字通り「ユニーク」な若手社会人のインタビュー記事が満載のサイトで、一読してすぐに「これはキャリア学習の生きた教材の宝庫だ」と感じました。

「ユニークドットコム」のサイトを子どもたちに閲覧させ、授業をしてみるとどの生徒も熱心に取り組み、子どもたちの職業観に大きな変化を感じました。キャリア学習前に学年生徒に行ったアンケート調査では、大半の生徒が職業や仕事について「しんどいもの、厳しいもの、上司に怒られる、疲れ切ってしまう、生きるためには仕方ない」といった回答をしていましたが、実施後は「大人になるのが楽しみ、自分の好きなことを仕事にできるのは素晴らしい、このような大人になりたい、働いて人の役に立つのは楽しそう、すごい活躍している人たちも中学生の時は自分とあまり変わらなかったと知って私でも大丈夫かもと思えた、自分も将来ユニークドットコムに載せてもらえるような大人になりたい」など非常にポジティブな回答に変化していました。

ふと気がつくと、新学習指導要領の理念である「社会に開かれた教育課程」の実践事例としても大変効果的なものが実現されていて、大きな驚きと喜びを感じています。

そして、何よりも今回の学習の間、常に子どもたちの表情が非常に生き生きとしていて、文字通り目を輝かせていたこと、さらに、学習後の生徒たちのすばらしい変化、例えば失敗や困難に対する前向きな捉え方、チャレンジングなマインドの発露などが随所に認められるようになったことが「ユニークドットコム」を活用したキャリア学習の素晴らしさを物語っていると感じています。

この度、「ユニークドットコム」と学校をつなぐシステムが始まると聞き、大変喜んでいます。このシステムは全国の中学校、高等学校などでキャリア学習を担当する教員に是非とも知ってもらいたいと願っています。

このシステムが全国的に普及し、数多くの生徒が「ユニークドットコム」を活用して自らの将来を考えるようになることで「予測困難な時代」といわれるこの国の将来が、今よりもさらに活力あふれる、明るくて、「ユニーク」なものになることを期待しています」

既に全国の学校で少しずつ活用が広がっています。
是非、一度覗いてみてください!!

※なお、この取組は生駒市協創対話窓口を通して実現しました。