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【2022年度】SDGs教育は「ほぼ日のアースボール」からスタート!

今年度も生駒市ではSDGsをテーマに総合学習を計画している学校が複数校あります。防災、平和、地域、国際理解、学校や学年によって取組の方向性は異なりますが、どの先生方も本気で取り組んでいます。

先日、あすか野小学校5年生の児童たちのSDGs教育の初回授業にお邪魔してきました!

この授業で活用するのは「ほぼ日のアースボール」
この地球儀の特徴は
■国境も国名もない。宇宙から見た、そのままの地球であること。
■タブレットをかざすと、リアルタイムの地球や世界のいろんな情報がとびだすこと。

国旗をクリックするとさらに詳しい情報が出てくる
SDGsの17個のゴールに対する現状を視覚的に把握できる

子どもたちは準備段階から興味深々です。

まずはアースボールで「新しい発見をしてみよう!」

5クラス合同の授業。ファシリテーションは地球さんです。
「今、みんなは私のことどのくらい知ってる??今日はみんなに私のことを面白がって色々調べてほしい。そして、私にどんな新しい発見があったか教えてほしい!」

自分のタブレットで地球儀を映し、情報を見つけ出します。

15分後。
「どんな発見があったか、手を挙げて教えてください!」
地球さんが呼びかけると各クラスからどんどん手が上がります。

『地球には気温の高い場所と低い場所がある。北極や南極は低いが真ん中あたりは高い。』
『中国が一番人口が多い』
『地球の表面はデコボコしていて、日本は地震が多い。』
など、いっぱい発表をしてくれました。

次に「地球から数字の1を見つけ出してください。」

アースボールにかざして色んな情報から1を探し出す。

10分後。
さらにたくさんの子が手を挙げてくれました。
『インターネット普及率が1パーセントの国を見つけました』
『身長1メートルの恐竜を見つけました』
『一番古い土器が発見された場所を見つけました』

地球儀から数字を探すというミッションに子どもたちの集中力はさらに高まります。

さらに「今までの情報とSDGsの情報を掛け算してみて、気が付いたことを教えてください!」

SDGsの情報と気温や国の情報などから独自に分析をしていく

10分後。
情報の掛け算はとっても難しいことなので、あまり手が上がらないかもと不安でしたが、子どもたちの手はたくさん上がりました。
『日本は飢餓や殺人でなくなる人は少ないのに、自殺者は非常に多いです。』
『先進国(科学的に進んでいる国)の方が温室効果ガスの排出量が多いです』

日本という国にフォーカスをして情報を集める子、SDGSのゴールに対して割合が高い場所または低い場所の特徴を探し出す子。
みんな真剣に考えていました。

最後に、地球さんからメッセージ。

授業の最後は地球さんからSDGsの成り立ちや今の地球の問題点を説明。
「国境なんて本来ない。空も海もつながっている。こんな小さな地球で起こった出来事が私たちに影響を及ぼさないはずがない」
「未来の幸せを借りて、今の幸せがある。未来の主人公である子どもたちだからこそできることもある」
そんなメッセージとともに、1992年の地球サミット(リオデジャネイロ)で、12歳の少女セヴァン=スズキが行った「伝説のスピーチ」が紹介されました。

<授業後の子どもたちの感想>

びっくりしたのが、日本の国会における女性議員の割合が0から10パーセントだったことです。そうぞうよりとても少なく、ほぼ半分ずつの国もあるのに、どうしてここまで差があるのだろうと疑問に感じました。今は1.7個分の地球で暮らしているときいてしょうげきでした。だから私たちが大人になるころには、1個分の地球でだれもが幸せに暮らせるように今からできることをしていきたいです。

子どもたちの感想より抜粋

SDGSのことについて話を聞いた時「自分は関係ないと思っているのではないですか?」と言われて、少しドキッとしました。私はすこし「関係ない」と思っていたからです。ですが、私とは反対に世界にせっきょくてきに訴えかける子どもがいることに、とてもびっくりしました。なので、私にもできることがあるのじゃないかと考えました。ゴミを分別をしたり、できるだけ食べ残しを減らすなど簡単な小さいことをコツコツ積み重ねていけたらな、と思います。

子どもたちの感想より抜粋

これから1年かけて、もっとSDGsについて知り、そして実際に自分たちにできる行動に落とし込んでいくようです!
あすか野小学校5年生がどんな風に世界を良くしていくのか、楽しみですね!