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あなたの知らない学校司書の世界

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学校司書さんの取組や子どもたちとのエピソードを交えながら、生徒・児童の悩みに本を通して寄り添う学校司書という仕事を紹介していきます。
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廃棄本の再生プロジェクトin光明中学校2年生「もう一度人が手に取り、読みたくなるようにしてください」

本の価値はどんなに時代を経ようが変わりません。 どの本も大切な財産です。 しかし、情報が古くなったり、汚れたりして、図書館での役目を終えた本については、一定基準で廃棄することになっています。 約4ヶ月に渡って図書室に並べ、希望者に持ち帰ってもらった後に残った刊行後10年以上経過した本たち。 廃棄される前に、この本を活用して何かできないだろうか?と考えました。 そこで生まれたのが 廃棄本の再生プロジェクトin光明中学校2年生ランダムに配られた本を冬休みに読み込み、「誰に何を

図書室×キャリア教育「さっきとは違う展」を開催!

大瀬中学校の図書室とキャリア教育がコラボした企画展 「さっきとは違う展」 ~新しい情報や知識、価値観を知ると、同じものを見ても、さっきとは見え方が変わってくる~ <企画展の目的> 図書室としては長期スパンで生徒の来室数、貸出数を増やすこと、キャリア教育としては日常から生徒が多様な生き方や考えに触れる機会をつくり、知識や視野を広げる楽しさを伝えることを目的とする。計画的偶発性理論(キャリアのターニングポイントの8割は本人の予想しない偶然の出来事によるというキャリア理論)

学校司書さんが行く春の遠足!ー近畿大学附属小学校の図書室編ー

去年の12月、学校司書の山本さんにインタビューした際に「他の学校の図書室に行って勉強したい!」とおっしゃっていたので、教育指導課で企画をしました。 学校司書さんの春の遠足! 3月27日、11人の学校司書さんが菖蒲池駅に集合し、近畿大学附属小学校(以下、近小)の図書室にお邪魔しました。 玄関の靴箱の真ん前にある図書室。 子どもたちが入りやすく借りやすいように図書室の場所にはこだわったとのこと。 始めに、近小の学校司書さんから普段のお仕事についてお話をいただき、次に国語部

図書室に来る人は「本」を探しているのではない。自分の欲している“なにか”を探してる。

今回は大瀬中学校の山本司書さんにお話をお伺いさせていただきました。 先生はなぜ学校司書になろうと思ったのですか? 実は、学校司書になって2年目なんです。その前は奈良のホテルで広報の仕事をしていました。 え?!ホテルで広報していたんですか?! 大きな方向転換ですね! はい、学校司書とは全然違う職種についていました。 ホテルのお仕事も楽しかったですが、私には「これができる!!」「これがしたい!」と胸を張って言えることが見つからなくて。そんな時、友達が「あなたは本が好きやん

多面性が凝縮されているから、私たちは本に、図書室に、そして学校司書に惹かれるのかもしれない。

生駒北小学校・北中学校の図書室にはお二人の学校司書がいます。 今回はそのうちのお1人、大東先生にお話をお伺いしました! 今日はよろしくお願いします! 早速ですが、学校司書になったキッカケを教えてください! 以前は生駒市の図書館に勤めていました。そこで児童班(図書館で子どものエリアを担当するチーム)の先輩が「生駒市が学校司書を始めるらしい!」と教えてくれました。 児童班で仕事をしていた時から、「子どもたちと触れ合っていると、すごく楽しい!子どもに本のことを聞かれたら、すごく

あすか野小学校の学校司書、高見先生の世界を覗いたら、そこは湯治場だった。

<あなたの知らない学校司書の世界> 第一弾はあすか野小学校で学校司書をされている高見先生にお話を伺います。(インタビュアー:キャリア教育プランナー尾崎) よろしくお願いします!早速ですが。 最近子どもたちに人気の本を教えてください。 「学校では教えてくれない大切なこと」が人気ですね。キャッチーな題名だし、漫画で読めるのでとっつきやすいのだと思います。 あと、『アレにもコレにも!モノのなまえ事典』や『きっと誰かに話したくなる激レア名字クイズ100』など豆知識が増える本も人気